中性脂肪 病気

 

健康診断でひっかかった!中性脂肪の基準値は?

中性脂肪が気になる

健康診断などの定期健診では、血液検査を必ず実施します。採血された血液を調べると、様々な病気の早期発見につながるため、重要な検査項目となっています。

 

さて、それでは中性脂肪の基準値とはいったいどのような数値となっているのでしょうか。
中性脂肪は誰でも血液中に存在しているものなのですが、日頃の食生活や運動といった生活習慣に影響を受け、時には健康に害を及ぼす場合もあります。
血液検査の項目は、基準値といった値が設けられています。これは、不特定多数の健康な人の平均値となっており、検査の結果がその値の範囲から外れてしまった場合は、食事や運動習慣といった生活習慣の見直しを必要とする場合があります。

 

中性脂肪の場合は、空腹時の採血結果の基準値が50〜149mg/dlとなっており、この範囲内であれば健康上には問題がないと言われています。
しかし、150mg/dl以上となってしまうと、血液中の中性脂肪が基準よりも高いということで、脂質異常症(高トリグリセライド血症)といった病気が診断されます。
脂質異常症を放置しておくと、動脈硬化が進行し、心疾患や脳の病気などを引き起こす原因となるため、医師の指示のもと、食事や運動といったライフスタイルの改善を行うことが勧められます。
そして、その後の経過をみて、動脈硬化による病気を引き起こすリスクが高い時などは、必要であれば薬物療法が追加されます。

 

このように、血液検査の結果から早期に問題を発見し、生活習慣を見直すことはとても重要なことだと言えます。

中性脂肪が高くなりやすい人の特徴とは

健康診断などで中性脂肪の項目がチェックされやすい人は、どのような特徴があるのでしょうか。

 

中性脂肪は食生活に影響を受けやすいので、例えば、肉や揚げ物などの油っこい料理が好きだったり、甘いものや乳脂肪製品(生クリームやバター、洋菓子)、果物を頻繁に食べたりする人の場合は、食べ物から摂る脂質や糖質がもととなり、体内の中性脂肪を増やす原因になることがあります。

 

また、お酒が好きで良く飲む場合は、お酒に含まれるアルコールを肝臓で分解する過程で、中性脂肪の産生が促進され、過剰に作られた分は肝臓に蓄えられてしまいます。
さらに、日常的に外を歩かない人や運動不足の場合は、体を動かすことで消費されるエネルギー量が少ないため、もし摂取したエネルギー量が余ってしまったら体脂肪として体に蓄積されます。

 

他にも、家族に脂質異常症や動脈硬化症の人がいる場合の遺伝的要素や、糖尿病や高血圧、痛風など他の病気や服用している薬の影響、肥満など、食事や運動以外にも中性脂肪が高くなる原因は色々とあります。
また、女性の場合は、ホルモンバランスの崩れやすい閉経後で発症しやすくなる傾向があります。

 

これらの特徴に当てはまる人は、中性脂肪が高くなりやすいため普段から注意が必要です。中性脂肪の異常は多くの場合自覚症状がないため、血液検査で基準値の範囲を超えていてもそのまま放置されてしまうケースがあります。
しかし、体の内側では確実に症状が進行しているため、中性脂肪が正常値を超えてしまった場合は、そのままにせず、日頃の生活習慣を見直すようにしましょう。

中性脂肪が原因の病気とは?

中性脂肪が高いと発症しやすい病気には、どのようなものがあるのでしょうか。

 

血液中に中性脂肪が増えると、濃度が濃くなりドロドロの血液となります。このような血液が血管を流れると、血管自体が炎症を起こし、傷んであちこちに小さな傷が出来てきます。キズは血小板が塞いでくれますが、血管の内壁は細くなってきます。
そこへ血液中の脂肪がひっかかり、血管の内側にどんどんたまって固まっていきます。

 

この状態が進行すると、動脈硬化といって血管の内側が非常に狭く、弾力が失われた状態となります。全身に血液を送り届けるための血管が細く狭窄しているため、血液を送り出すポンプの役割をしている心臓は、大きな圧力(血圧)を必要とすることになります。
その結果、高血圧といった病気を引き起こすことがあります。

 

また、血管の内側にたまった脂肪による血栓が原因で、血流が遮断され、全身に血液が行き届かない状況となってしまう場合があります。この血栓は脳や心臓など、血管が非常に細い臓器で発生することが多く、場所により脳出血や脳梗塞、また、心筋梗塞や狭心症といった症状の原因となります

 

さらに、血液中の中性脂肪が急激に高くなると、急性膵炎を発症する場合もあります。これは、膵臓から分泌される酵素が体内で脂質を分解する働きをもつため、血液中の中性脂肪値が高くなると、活性化された膵酵素による自己消化が進んでしまい炎症を起こすからです。
他にも、肝臓で産生された中性脂肪が処理しきれずそのまま肝臓に蓄積されてしまい脂肪肝になる場合があります。

 

このように、中性脂肪が高い状態が続くと様々な病気を引き起こす恐れがあります。